ということで

?☆の消し方がわからないので
b:id:ryo220:20091119
ID コールで日記でコメント。
http://b.hatena.ne.jp/ryo220/20091119#bookmark-17427796
>ryo220 著作権, あとで読む JASRACがただただ儲かる仕組みは問題だと思うけど,著作権保護期間を延ばすこと自体はブコメを読んでも何が問題なのかよく分からない。 2009/11/19
 
著作権保護期間を延ばすというのは、現状の著作権法の縛りの問題から、『日本では』デメリットの方が大きいです。
日本の著作権法の消費者が可能な事というのは、『〜をやってもいいよ』と言うリストなので、ここから外れた行動は原則してはいけません。
この外れる行動の中には「二次著作物を作る」というのも入っています。だから本来コミケはほとんどが違法行為です。親告罪なので違法行為でも罪ではない(見逃されている)というだけで。
文化……著作物という創作は、ほぼすべての場合において、なんらかの下敷きとなる著作があります。そういった過去の著作を「使ってはならない」期間が増えると、それだけ「新しい著作物」というのが古い著作物に縛られて『作成してはならなくなる』ということになりかねません。
また、死蔵された著作物であっても、所有者以外が新しい使い道を思いつく可能性があります。これが否定されます。
 
対して70年延長は、その著作物で金儲けできる連中に金が入る期間が長くなる以上の価値は生みません。
このように、現状でもデメリットが大きい(例えば、作者が生存していたら、原則その作者が生存中は二次著作物を作ってはならない。許諾を受けて初めて作っても良い。というのが法律。二次著作以外もいろいろとあるけど、割愛)のに、そのデメリット期間をさらに延長することにもなるわけです。
メリットに対するデメリットが大きすぎるのを、さらにその差を広げようというのが、保護機関延長の問題です。
 
創作者に対するインセンティブの問題として、ある程度の権利を与える必要はあります。財産権を認める必要はあります。
しかし、現状、その財産権の縛りがきつすぎて、逆に「新しい創作」を拒否する事態になっています。同人誌なドラえもんの最終回とか。
今までも政治家は権利者だけ向いて権利強化ばかりやってきました。70年延長論もその一つです。
延長が問題というのは、このような力関係というのもあるのです。
 
著作権の理念を完全に忘れ去られているというのが、一番の問題なのかもしれません。
  
個人的には著作権を70年に延ばすのであれば、禁止権ではなく報酬請求権に変更するのが筋だと思います。
法律の基本がフェアユースでない以上、消費者に使いやすくを入れないと、権利者と消費者の格差が大きくなりすぎている。