あきれた

えーと、こっちで書くほどではないんですが、開いた口がふさがらないというかもう、馬鹿の極みに対して、?Bでは足りなかったので、こっちで愚痴ります。
 
http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2010051400329
http://siki420.blog45.fc2.com/blog-entry-962.html

 赤松広隆農林水産相は14日の閣議後会見で、宮崎県で口蹄(こうてい)疫の感染が拡大していることについて「これをやったら直ちにこの病気が抑えられるという特効薬はない」と述べ、消毒や感染した家畜の殺処分などこれまでのまん延防止策を徹底するのが重要との認識を改めて示した。
 一方、東国原英夫同県知事らが、口蹄疫が今後一段と広がった場合、一定地域内に限り感染していない家畜を含め全頭殺処分する可能性を指摘していることに関し「健康な家畜を殺すのはどうなのか。人の財産権を侵すことは慎重に考えないといけない」と述べた。(2010/05/14-11:35)

http://www.jiji.com/jc/c?g=eco_30&k=2010051400329

1)
財産権云々と言うが、それ以前の問題として「財産を確保できる状況」をきちんと作り出す必要がある。
今回の天災であり、パンデミックは人災とも言える赤松口蹄疫だが、感染力はこの3週間見て分かるとおり、とんでもない威力である。
となると、一定地域無いの全ての家畜を処分しなければウィルスを退治できないほど感染している状況と言うのは、実際にありえるわけだ。というか、そこまでしないと封じ込め出来ないような災害なんだよ、口蹄疫ってのは。
そこまでしてもパンデミック後なら足りない可能性だってある。今回のもすでに野生動物に感染している可能性だってあるわけで(猪なんかにも感染するわけで)。こうなったらもう人間の手の負えないだろ。
 
そういった疫病に対して

「健康な家畜を殺すのはどうなのか。人の財産権を侵すことは慎重に考えないといけない」

と言うのはどうか。
優先順位として何をしなければならないのか? それを本気で理解した言葉か?
未だに、口蹄疫の感染力の強さを全く理解していない言葉と言うしかない。馬鹿だ。
 
2)
誰が宮崎県民をここまで覚悟させたと考えているのか。
国の初動の遅さが致命的で、現地の人間が「国が助けてくれない」と考えているのをわかっての言葉か。
どこまでも他人事、こののんきな考え方は、自身の問題として捉えてない言葉にしか見えない。
 
農相を辞任させると業務が滞る? こいつが居座り続けることによる今後の害悪の方が酷いんじゃないか?
いや、無知であること自体は問題じゃないんだ。大臣が全ての問題に詳しいなんて、化け物でしかないから。
無知であることを自覚した上で
『君はこの問題に詳しいようだから、大臣代理の権限を与える。責任は全て俺が取る。思う存分当たってくれ。』
ぐらい言えと。自民党であろうが、口蹄疫問題に詳しいんだから江藤拓議員にそれくらいの権限を与えて事に当たれと。
パンデミックが起きたここに至っては、民主だ自民だで縄張り争いしてる状況じゃないんだと。自分の無知を認めるでなく、責任逃れの言葉ばかりたれてんじゃねーと。
 
大臣が事の重大さを全く理解していないというのが、本当に致命的なんだが、民主党は未だにこの問題の深刻さを理解できていない。日本の畜産業が壊滅する問題だというのに。日本各地のブランドが崩壊する問題だというのに。牛乳やチーズが途絶えかねない問題だというのに。これ以上下手打てば、宮崎だけじゃない、九州四国、本州にまで広がりかねず、「和牛」ブランドが崩壊しかねない問題なんだぞ。
首相もさっさと激甚災害指定しろと。そういった動きが全く見えてこないというのが、終わってるとしか言いようが無い。
 
普天間から目をそらし、『仕事が出来る民主』をアピールするのにもちょうどいい災害なのに、とことん無視して被害拡大させ、あまつさえそれを現地の所為にしてるってのがな。
国道封鎖が現地の権限で出来るのかと。処理費用だけで8万頭×65万=520億の金がかかるらしいが、それを地方で用意できるのかと。今後5年はかかるであろう、再出荷までの畜産農家の生活を保護するための金を地方に用意させるのかと。
言っとくが、今回の災害で被害を受けてるのは宮崎だけじゃない。周辺各地・九州内だけじゃなく、本土の方にも問題は起きてる。通常であればセリがあって各地に運ばれたであろう子供だって、災害封じ込めのための殺処分がどれくらいされたやらだ。
そういった周辺の畜産農家を支えることだって必要だろ。
 
国がやらなきゃならないことは「金しか出さない」であってもやれることはある。
その動きすらあまり聞こえないのはどういうことなのかと。
 
紅秀麗はいずこ。