守るべき一線はどこか

お詫び。

長いです。読みにくいです。ごめんなさい。


では。
他にもあるんですが、代表としてこの二つ。

規制反対運動をしながら、どんどん敵を増やしてる人たち

私は、もう、この問題は諦めることにしました。



私は、「基本的にはこの法案は対象半が広すぎて反対ですが、ただ一般の人たちが恐怖を覚えてしまうような表現があるのも事実かと思われるので、ある程度落としどころを見つけて歩み寄らないといけないよね」というスタンスだった。具体的にどこまでかの線引きをするのは私の独断では出来ないのは確かだが、幼児に向けられる欲望に関してはなんらかの表現規制が必要な可能性がある、とは思っていました。



でも、そういう風に言うと、反対派の人は火が付いたように怒り出す。

「不愉快なものは規制しても良いって言うのか。みんながそういうのはそれぞれあるんだから我慢すべきだろう」と表現の自由を盾に迫るのも、

「こんな絵も違法になるんですよ!良いんですか!?トトロもですよ!?」って絵を見せながら叫ぶのも、

認知障害とか言う方が認知障害www」みたいにおまえだって的な態度で賛成派を批判をして高いポジション取るのも、意味があるとは全然思えない。挙げ句の果てに、「反対派は全く論理的じゃない。馬鹿ばっか」みたいなこと言って、「怖いって思う女性がおかしい」って叩いてドヤ顔。その恐怖を軽んじるんではなく、真剣に真摯に受け止めた上で、今回の件の落としどころを考えてくれる反対派の人はほとんどいなかった。



勝手にすればいいけれど、【どっちかといえば反対。ちょっと規制はやりすぎ】派だった私は、どんどんあなたたちのことが嫌いになっていっている。そして、同じようなスタンスの人はすごく多いと思う。

あなたたちが、「本当に青少年に影響があるんじゃないか」とか「幼女のレイプ事件の発生率に影響があるんじゃないか」とか「こういう議論になって陵辱表現を声高に守りたがる男性がたくさんいることを怖いと思ってしまう」みたいな、世間一般の小さな子を持つ親や性被害に遭った女性が当然に考えるような気持ちに歩み寄らないで、「そんな風に思う方が馬鹿」と叫んで自分の権利だけを声高に主張するなら、歩み寄れない。

はてこさんの呟いた、女性からしてみれば正直な恐怖心を、あんなに叩く人たちと一緒には戦えません。その「怖い」の言葉に返すのが「俺たちだって、熊やライオン(名前は公権力というらしい)襲われて怖い」「男の俺だって、男は怖いと思うぜ。なら俺は被害者か?」とかって。怖いと思う人がいると言うことを叩いてどうするの。そして少なくない女性が共感する言葉にこの態度はどうなの。



本当は同じ規制反対派だから嫌いになりたくなかったけど、いやなところがどんどん見えていって辛かった。

本当はそういう当然にある恐怖心と、欲望のバランスを取って、世間と折り合ってほしかった。でもきっと無理なんだね。

真摯に向かい合った言葉を上げてくれた有村さんやMK2さんありがとう。すごく心打たれた。

ロリコンの人たちなんだろうけど、ちゃんと向けられる恐怖心とか不安感とかを受け止めた上での発言をしてくれてて、(すごい失礼な言い方だけど)「こういうロリコンの人もいるんだ」と思った。みんながあなたたちみたいだったら、私だって全力で規制反対できたけど、あなたたちの後ろでワイワイ言ってる人たちの「俺は悪くない。世間が俺を攻撃している。理解しない奴らは馬鹿」みたいな独善的な姿勢が怖くて嫌いで無理でした。



私みたいな、中立寄りだったけれど騒ぎに引いて、賛成派に回ってしまう人は少なくないと思う。

そして、元々反対派寄りだった人を引かせてしまうあなた方は、元々賛成派の人たちの心を変えたり出来ないと思う。

自分は悪くないっていくら叫んでも、人に不安感を与えているからこうなった。そう感じることを、叩いても仕方ない。

その前提で、じゃあどうやって「不安や恐怖を与えないように」出来るのかを考えて、社会と折り合いをつけていければ良かったなぁ。それは私も表現を守るために一緒にしたかった。

残念です、本当に。

http://anond.hatelabo.jp/20100320235739

こうゆうエントリが上がると「感情論だ!」とか「論理的ではない」とか言..

こうゆうエントリが上がると「感情論だ!」とか「論理的ではない」とか言って、エントリ自体を論破しようとする方々が続々と出てくるが、意味なさすぎワロス

こうゆうエントリに同意という意見が多数見られる時点で、自分たちの立場がどんどん不利になっていることに、反対派は気づくべき。これを論破するとかどうでもいいよ。とにかく彼らを納得させるような事をしないとだめだろ。

反対派の人々は、なぜ現状自分たちが圧倒的に不利な立場に置かれていることに気づかないんだ。

規制案が出てくる段階で、すでに圧倒的な不利な立場で戦ってるんだよ。相手と同等のつもりで議論したら意味ないんだよ。

会社だって、社長に嫌われて、自分の立場がどんどん追いつめられるような状況になったとしたら、そこで選ぶべきなのは、社長に反論することじゃなくて、自分の意見を持ちながら社長を納得させることだろ。

論破してる場合じゃないよ、手法が間違いすぎ。

http://anond.hatelabo.jp/20100324234733

「規制論者」に対する「感情論だ」は今回の場合、正しい『反論』になりますが。

「規制(法律でも条令でも)」と言うのは、本来は「人権侵害」であることに鈍感な人間が多すぎます。しかしそれでも法律や条令や憲法などの「規制」があるのは、そうやって自分の自由をある程度制限される代わりに、自分自身の自由や権利の侵害が守られるからですが。

今回の賛成派なんですが、彼らは「反対派の憂慮」を考えた上で条令を作っていますか? 社長と言うのが他人の意見に耳を貸さないワンマンではありませんか?

後出しで「考えすぎだ」と言うのなどが都から上がっていたりするけど、それとて条令に反映された結果の話じゃないですね。



また、今回のツリーの大元の発端であろうはてこさんの物言いなどもどうでしょう?
表現が規制されるのはその表現がすでに暴力で脅威だからだYO! - はてこはだいたい家にいる

これより前もあるみたいだけど、自分の観測範囲で最初を取り上げておきました。



増田への正直な感想。

お前ら、どれだけ甘えてるんだと。



条令に賛成の理由が「感情だから」はあまりに主観だけによりすぎなんだよ。

怖い(主観)から規制(客観)しろってのは、よっぽどの事実が無いと無理。だからオウム真理教のときも破防法を最後まで躊躇して、結局今でも残ることになってる。暴力団も名簿を警察提出しときゃ一応存在は許されてしまう。それでもマンションから出て行けの運動だって起こってるね。ストーカーだって、あれこれ手続きやら被害やら踏まないと、警察が手を出してこない。これは警察と言う国家権力でもって、個人の自由を奪うこと、それ自体が「人権侵害に当たる」からですよ。



漫画、アニメでの未成年との性交描写を楽しめるオタクは、そこまで公的な人権侵害をしなければならないのか?と言う問題です。



今回問題となってる漫画、アニメでの未成年ポルノ描写だが、確かに親御さんは自分の子供が同じ目にあうかもと恐怖かもしれない。

しかし、未成年ポルノが理由で児童への性的暴行が起きたという統計データなりは全く示されていない。全て個人の心象でしかない。

これではダメだ。なんらかの客観的に「危険だ」と納得させられるものが無い限り、基本的に律令でもって人権侵害を行ってよい理由にならない。

思想信条の自由ってのがあるんですよ。貴方たちがこれらを「嫌いだ」「危険だ」「恐怖だ」と感じるように、これらを「好きだ」と言う人もいるんです。



法的規制と言うのは基本的に国家による人権侵害です。ならば、それに見合うだけの被害があるということを客観的に立証しなければなりません。「見たくない」と言う理由だけで法律にするには、多くの人の同意が必要です。日本では「わいせつ罪」が概ねそれに当たると見ていいでしょう。

そこで今回の漫画、アニメにおける未成年の性交表現と言うのは、権利侵害される人権も無い状態で、本当に「表現禁止」まで可能な条例を立てなければならないものですか?




怖いのはワガママでも幼稚でもない - はてこはだいたい家にいる

確かに、怖いのはわがままでも幼稚でもないですよ。「怖い」と言うだけなら。

しかし「私が怖いといってるんだから正義だ」と言う物言いは「幼稚」です。怖いのは認める。しかし、実害が起きていないうちは、新しく規制しろと言うのが問題です。そこが「わがまま」で「幼稚」なんです。他人の権利を侵害することに対しての自覚が薄いんですよ。




律令と言う人権侵害を、「私が怖いからだ!」と言う感情で正義だとしてる限り、一方の正義である「自由を侵すのか」と言う感情でぶつかってくるのは当然でしょう。

増田にある、「火がついたような反論」もおかしな話です。当たり前でしょ。賛成派がそもそも客観の論立てで攻めてないんだから。



本当の反対派、本当の賛成派になりたいなら、そうやって感情が投石されてる中から、自らの立ち居地を決め、自らの考えでもって石を見つめ、それらの中から玉を探し出して、自らの論を立てなきゃ。ツリー最初の増田がやらなきゃならないのはこれでしょう。自分の感情吐露して悦に入ることだったんですか? しかも反対派の神経逆撫でして。

感情的に、「投石が多すぎて疲れたから辞めた」とか、「賛成派に石を投げつけるなんて酷い!」とか、そんな物言いしても、馬鹿の露呈にしかなりません。考えた意見に見えない。
そもそも最初に石を投げつけてきた、しかも投石器を持ち出してきたのは、賛成派である都条令案ですからね。いくら不満がたまっていたとしてもやりすぎではないのですか? これを本当に自分で吟味して、考えた上で、問題なしと言う考え方なのですか?




もう一つ。

「私の他にもいるでしょうよ」と言うような物言いは、説得力としては低い。同調をさそうと言う手段ですが、論拠レスな少数意見がたまたま揃っただけかもしれないでしょ。

今回の場合は、男性からの強姦を怖がるとか、未成年との性交描写のある漫画が一般売りされて子供が手に取れるとか、性交描写のある漫画が一般売りされて普通に見える位置にありすぎるとか、そういう話なので、同意する人も多いでしょうけどね。これは推測でしかないし、よって客観でない。いくら集めても個別の主観です。

まずそれを自覚して、主観を客観にするのに足りない部分を問題提起することが、賛成派としてやるべきことではないのですか? これをやってる人はどれだけいますか?



本気で規制賛成なら、現状で「客観として」何がおかしいのかを問題提起するべきです。
非実在青少年規制は最初の段階からこれが出来ていない。未成年の性交描写が好きだというのは「知的障害」『だから』「規制していい」とかね。(2ch 詭弁の特徴15ヵ条4,5,9,11あたりか)

仕切りなおし

せっかくなので自分の意見を長文で置いておきます。



現状、上にも少し書いてますが、性交描写の漫画が一般に見える位置に出すぎだと感じてます。ティーンズラブ(少女向けの恋愛や性交表現などがちと過激系統な漫画雑誌などのカテゴリ)など中には男性向けで書かれた漫画がそのまま少女向けで出ているものも。しかも男性向けでは成人マークがありますが、女性向け、少女向けでは成人マーク無しになって。

図書館でBLが未成年にも貸し出されるなどもそうですが(これは小説だけだったかな?)、漫画での性描写は、ちょっと過激方向に傾きすぎだと感じています。レーティングはもう少し厳しい方向でないといけないかと。

それを「売れなくなる」とかでどんどんと過激化してるのでしょうが、これは正直、仁義にもとる行為だと思います。

誰に対してか? 1990 年代に、現状を勝ち取った先人に対してであり、「私が見たくない」「子供に見せたくない」と言う人に対してです。

レーティングとゾーニングは「社会として」さまざまな考えを持った人々との間で守らねばならない、エロを容認する側が踏み越えてはならない一線です。

確かに社会が変わればその一線の位置は変わるかもしれません。しかし、現状は「売り上げ」を求めて踏み込み過ぎではないかと。勇み足ではないかと。



エロをやるなら、堂々と「エロ漫画です」と成人マークをつけ、きちんと売り場を切り分けるべきです。



一般人が許してくれるのは、シティーハンターの「もっこり」とか、週間少年ジャンプのお色気担当のパンチラとか、かなり制限がかかったものでしょ。抱いた、抱かれたの直接表現が入る時点でアウトだと思いますけどね。ペッティングも。裸が出てくるだけなら……最近ならここがギリギリの線じゃね? ただし、これも成人のヌードレベルが限界かと。



アニメについては、深夜帯でやってるとかですから、ちょっと保留。ただ、原作がエロコメだのお色気だのに走ってるのをやってるので、自然描写が行き過ぎだろというのはありますが。でも、「湯気」とか「太陽光線」とか「葉っぱ」「手前の人物」「発光体になってる」など、地上波ではある程度TV局コードで修正されてますからね。

同じく、小説については成人マークが無いので保留。概ね売り場分けはされてるし。ただ最近はフランス書院ティアラ文庫(少女・女性狙いのレーベル)が、一般の少女小説と同じところに置かれてたりするので、油断なりませんが。エロゲ系統のラノベもどきのエロ小説がありますが、あれの女性向け。男性向けは売り場わけされたりするんですが……同、耽美系のレーベルは中身がどれくらい油断ならないのか知らないのでこちらは触れられない。

まぁ、ラノベのエロ表現については、ルナ・ヴァルガーとかあからさまってのも過去にあったからなぁ(挿絵込み)……最近では、朝チュンレベルは知ってますが、ラノベ系統で伝聞に聞くエロが過激化してる奴らは、ことごとく観測から外れてますので、考慮できません。



閑話休題



では条令を作らなければならないほどか?と言うのが第二の問題です。

これは不要でしょう。現状の都条令でも十分対処できるのではないかと考えます。客観的には確かに性器が見える・見えないくらいはっきりした基準が必要なのかもしれませんが(わいせつの司法判断が確かこのあたり。写真集でヘアが見えるだのなんだの……懐かしい話ですねぇ……)、出版社側がそれに「甘えすぎ」なのが問題かと。

ただし少なくとも、非実在青少年規制条例だったか、あれはありません。どう考えても今度は逆側に振れ過ぎです。表現規制は最小限でなければならない。権力は自由への規制と言う人権侵害は、極力避けるべき。現在の武器で本当に対処できないのか考えなければならない。今はまだ現在の武器で立ち向かえると考えます。



そもそもわいせつと言うのは、生命が存在する限りあるものです。それを消すことなんて出来ない。これは絶対的に避けられないものです。私たち自身がそうして生まれてきている。

「性欲」と言うのが消えることが無い以上、それを満たすものが世に出回るのは当然です。これは認めなければならない。特に日本では性については昔からある意味でおおらかです。現代でもその流れは消えているとは言いがたい。



問題はそれをどのように管理するかなんですよ。

そこで現状の武器を見渡すこともせずに、新しい武器を手に取るんだーとわめくことが、本当に「正義」ですか?と。本当に現状の武器では足りないことを確認し、考え抜きましたか?と。自由を制限するという誰それ構わない人権侵害を犯さなければならないことを、本当に考え抜きましたか?と。



以上が私見です。

私は現状はレーティングもゾーニングも甘いので強化すべきと言う意見です。

しかし、非実在青少年規制条例案に代表される「漫画、アニメの規制」には反対です。これらは目的が不純だったり、現状で十分だからです。

まして恣意的判断の幅を増やす事……表現規制の幅を後で広げることが出来る法案は、権力が絶対的にやってはいけない自由への侵害だと考えます。

その他

そもそも、「2次元児童ポルノ」と言う物言いがおかしいんですよね。

児ポ法なりで守らねばならぬのは『児童』です。人権がある存在です。

しかし、漫画にもアニメにも、そこに描写されてる存在には人権は存在しません。あるのは著作権です。

ここからも「児童ポルノの亜種」とする視点は決定的に間違いだといえます。守るべき人権の主体が存在しないのだから。



未成年を描写してるから、未成年を対象にした犯罪を犯す!と言うのもおかしい。

成年ポルノを見て、成年レイプする馬鹿も一定割合で存在してしまうように、犯罪を犯す・犯してしまう馬鹿と言うのは常に一定割合で存在してしまうものです。しかも、未成年への猥褻の記事を見てもわかるように、2次元児童ポルノが好きな連中よりも、普通に子供に近い連中ばかりが新聞をにぎわせていますしね。暴力ゲームでも殺人映画でも、一定割合で暴走するのが現れるのは避けられない問題であって、暴力ゲームや殺人映画「が」問題だというのは少ない。

むしろ、マスコミ報道によって手段が広く公開された挙句に事件を起こす、車で歩行者に突っ込んだとか、毒ガス自殺とかの類型犯罪・類型自殺の方が、社会としてははるかに有害ではないのでしょうかね? しかしこれとて心象ですから、客観証明とは言いがたいですが。マスコミの自主規制に任せるしかない。



結局「わいせつ」の線引きをどこにするかの話しか出来ないんですよ。表現として認めるしかないポルノ関係で規制に絡む話ってのは。

児童ポルノは人権侵害が入るので表現自体を規制できますが、二次元では人権侵害が発生しない以上、社会的な生存空間のすり合わせが限度なんですよね。

でなければ最後は「漫画持ってるから逮捕」と言うデストピアに行き着きかねない。いつの時代の焚書目録ですか。そんなコンピュータに押し付けられた幸せになることが義務な世界だなんて、やってらr(ZAP!)