金の使い方について

さてと。それじゃまぁ、今回も子どもの福祉に関する金の使い方について書いとくか。
ただ単に反対してるだけなら馬鹿でしかないので。


児童手当に問題が無いかと言うと、確かに「所得制限」の関係で制限前後では収入の逆転現象が起きるために、ここの部分だけに関しては正しいんだよね。

しかし、民主党子ども手当ては、そこ以外の部分で酷い方向にしか動いていない。
所得制限をなくしたために、確かにこの面では事務が簡単になっているのかもしれないが、需給対象であるはずの子供が外国に居てもOKと言う児童手当の問題点はそのまま。しかも児童手当でさえこの問題での不正受給に関してのチェックが破綻しているというのに。
そして需給金額が増えたために、不正受給のうまみは増大。

ともかく穴がでかすぎるんですよ。
それを全て「現場の運用で何とかなる」って、すでにその現場の運用で破綻が見えてるのに、需給対象をさらに広げる、金額増やすですからね。


さらに子供手当ての財源にも問題があります。
子供手当てと言うのは財政支援です。つまり、毎年定期的に支出が必要な代物。
と言うことは、それに見合う恒久的な収入が必要なんですよ。
ところが民主党は何を財源にしたか? 国債=借金です。
これじゃ遠からず破綻することは確定事項ですよ。
この点でもこの法律は素性が悪い。
財源が無いのにばら撒きをするってのは、本当に馬鹿の所業ですよ。



他にも、金をかけるポイントが違うだろうと。高校無償化と子供手当て合わせての問題です。
少子化対策」としてまず金をかけるのであれば、まずは女性が働きやすくすることでしょう。
待機児童問題の方を先に手をつけるべきです。仕事したい人を、仕事できる環境にする事は重要じゃないのかと。
幼保一元化でもいい。保育園を増やすよう金を出すでもいい。縦割り行政(幼稚園は学習目的なので文科省、保育園は福祉なので厚生労働省)をぶっ壊すのが民主党のやることじゃないのかと。

先にも書いたけど、労働なき対価と言うのは、怠惰にしかならない。それは国の活力を落とすことなんですよ。
リーマンショックのように緊急支援としてなら発想として間違っているともいえない(民主党は反対して足を引っ張りまくりましたね)。私は11月にずれ込んだ時点で、時期を逃しているので反対でしたけどね。
しかし、恒久的に渡すなら慎重な制度設計が必要だろうと。そこがずさんなままの恒久的なばら撒きですからね。

もちろん、子供を育てることが労働に当たらないとは言わない。
高度経済成長期の日本ではそのための収入を「父親」が負担するという暗黙の了解があり、そのための年功序列や正規男性社員優遇があった。そうした役割分担もあったから、国が金を出す理由は少なかった。
しかしこれが今の時代に合わないから、子どもに対してお金を出すというのは、発想として悪いとまでは言えない。
だがその結果がこの穴だらけのばら撒きでは、問題だと言うしかないだろ。


だから、社会の変遷にあわせて変えていくなら、まずは「幼児保育」の問題を取り上げなければおかしい。女性の「会社」進出を支えるのが一番最初だろうと。
その上で「子ども手当て」だろ。
もちろん子ども手当てでのさまざまな問題を解消した上で。

  • 恒久的な財源確保
  • 支給対象
  • 不正受給問題

これら児童手当での問題と同じ部分をふさぐ必要があります。

恒久的な財源確保では、おそらく最後は消費税に行くでしょうね。
支給対象には「日本国内に住居する子ども(外国人含む)」と、『日本国外に居る日本国籍の子ども(多重国籍者含む)』と言うところでしょう。
少なくとも、日本に住んでいない外国人は対象に含める必要性も十分性も無い。外国人は、その母国が面倒を見るべきです。
で、こういう条件であれば、「不正受給」のためのチェックを地方に任せることは出来るでしょう。住民票ネットワークも出来てるんだし、日本ほど戸籍システムがしっかりしているところはありません。年金の名寄せよりはよっぽどか簡単でしょ。

違いますか? 私は何かおかしい考え方をしていますか?
一点、私自身言ってて納得行かないのは「日本国内に住居する子ども(外国人含む)」で、外国人を含める必要があるのか?と言うのはあります。
『外国人は母国にその補填を求めるべきで、日本に求めるべきではない』
と私は考えているわけで、そこに照らせば言として矛盾している。
しかし、日本『在住』であるならそこは物価の問題などもあるので、外国人を対象に含めないというのは、「国際化」の観点からも難しいのではないかと考えるために、あえて入れてます。(子供手当て 1982年国籍条項撤廃)


ともかくね。民主党のやってることは

  • 金を使うべき社会福祉の順番(優先度)
  • 法律の穴ふさぎ

が徹底的に足りない。なのに強引に進めている。
その上、これらの穴について

  • 来年考えればいいんだろ

と言う考え方。来年見直し前提で今年は強引に法案成立って、どう考えても選挙目的の金の「ばら撒き」で「票田の耕し」にしか見えない。


子供手当てによって外国に税金が流れていきます。しかもその税金の原資は国債・借金です。
誰がその借金を返済するのですか?


その上民主党外国人参政権を強引に成立させようと画策してますね。選挙後に考えるとして、先延ばししただけで諦めていない。その上、前田氏を候補から外すなど、非常に分かりやすい動きもしている。
これで「票田の耕し」に外国人が入っていないと無邪気に信じられる理由は何ですか?