風評被害の暴言が頭に来た

現場を知らずであろう、この暴言は許せない。絶対に許せない。
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20100530k0000m040028000c.html
http://www.47news.jp/CN/201005/CN2010052901000526.html
http://sankei.jp.msn.com/life/body/100529/bdy1005291800000-n1.htm

生産者団体、種牛5頭処分求める 口蹄疫で避難のエース級
 全国肉牛事業協同組合日本養豚協会は29日、都内で記者会見し、口蹄疫問題で宮崎県に対し、現在特例措置で避難させているエース級種牛5頭の殺処分を求める意向を明らかにした。

 5頭にも感染の疑いが否定できないためで、日本養豚協会の志沢勝会長は「種の保存よりも(確実な封じ込めで)日本の畜産業界を守ることの方が大事だ」と訴えた。

 避難しなかった49頭の種牛について、同じ農場から感染牛が出たのに宮崎県が延命を求めたり、その後の発症を国に報告しなかったりしたことも批判。「犠牲を強いられた生産者及び全国の生産者に対する裏切りで、疫学上あり得ない言語道断の行為」と非難した。

 県が保有する宮崎牛の種牛が全滅した場合の影響に関しては、全国肉牛事業協同組合の山氏徹理事長は「種牛は民間にも国にもいる。(感染の疑いがある牛がいる)今の状態では宮崎に牛を買いに行けないという声も寄せられており、残すことは長い目で見て宮崎の畜産のためにならない」と強調した。

2010/05/29 17:34 【共同通信

1: 感染の疑いが否定できない

PCR 検査による未感染の判定を『疑う』と言う事は、当然『感染』の結果も『疑う』必要がある。
よって、PCR 検査事態が「信用出来ない」事になる。
これは畜産の疫病学、そのものに対する疑いとなる。なのに、「疫病上」などと言う言葉を後に用いている。
都合の良い二重基準

2: その後の発症を国に報告しなかったり

デマ。
26日の発熱は、口蹄疫の典型症状ではない。27日の水疱と感染で口蹄疫と確認しており、これはニュースになっている。ニュースになってるって事は、報告も行ってるだろ。
後から26日の発熱が発症症状である事がわかったのであって、これを理由に「報告していない」と言うのは、世界トップの疫病学者でも無理な要求。
そのような神の能力を前提とした物言いは、明らかなる風評被害であり、デマである。

3: 犠牲を強いられた生産者及び全国の生産者に対する裏切りで

種牛を残してくれと言う声は、知事「だけ」だったとでも言うのか?

4: 疫学上あり得ない言語道断の行為

疫学を言うなら、口蹄疫の成獣の死亡率は低い。幼獣の死亡率はある程度ある。
人間で言うならインフルエンザのようなもので、人間の対応を見ればわかるように、「ワクチン」を一定量打つ事で感染爆発は防げる。
先に書いた通り、『疫学』を出すなら、そもそも生き残る病気なわけで、「ワクチン」もあるため、これにより感染可能性を減らす事が最適解。
科学により「PCR 検査」を否定した上に、生き残らせる事を「疫学上あり得ない」と言うのは、明らかなる二重基準である。
『疫学』を言うなら、ワクチンで生かす事が正しい。

5: 種牛は民間にも国にもいる

それじゃ、その種牛をそのまま宮崎に「くれる」と?
宮崎の種牛作成の歴史、作り上げた血統を全て否定すると?
それこそ宮崎の畜産業に関わる全ての人間を馬鹿にした言葉ですね。

6: 今の状態では宮崎に牛を買いに行けないとの声も寄せられており

明らかな風評被害

7: 残すことは長い目で見て宮崎の畜産のためにならない

種牛を作る事は5年10年がかりの一大事業。
そうやって残されたエースの血統は、それこそ国の財産。
『ブランド』の種をこれほど出鱈目な理由で『捨てろ』と言う事こそ、畜産のためにならない。