発症した家畜を先に殺処分するのがおかしい?

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100531-OYT1T00286.htm

vid ↓殺処分優先度は「発症牛+同じ牛舎」>「ワクチン家畜」(≒「緩衝地帯用未発症家畜」かな?)。んで、種牛49頭は『発症牛+同じ牛舎』になってしまったので、ワクチンより優先の殺処分が正しいですよ。 2010/05/31

b:id:pokute8:20100531#bookmark-21943216 さん

pokute8 ワクチンを打たれ早急に処分の必要があるのに手付かずのまま残ってる10万頭以上の処分待ち患畜そっちのけで、種牛49頭を優先処分。/vid 現場の状況と殺処分優先度→ http://qurl.com/t47ph 2010/05/31

pokute8 さん>私(vid)>pokute8 さん(追記)
の順番です。
で、pokute8 さんのリンク先は
鳩山、強制殺処分の法整備に意欲: ゴーリキーの部屋
こちら。

49頭の状況

で、まず確認しておきますが、種牛49頭は 28 日以後は「発症牛」扱いです。「擬似患畜」で終わっていません。
東国原英夫 on Twitter: "とうとう49頭の内の2頭に症状が出た。49頭は殺処分である。愕然とした。ショックである。何と言っていいか分からない。"
49頭 | 東国原英夫オフィシャルブログ「そのまんま日記」by Ameba
(後、1頭は22日発熱、抗生物質で終了したため、風邪と判断)
確かにPCR検査が終わっていないために、残る48頭は正式には「発症牛」ではないのでしょうが、『水泡』が出た時点で「擬似患畜」で通すのは無理になっています。
27日夜の時点で、東国原知事がこれを認め、殺処分に動いているので、現場判断もこれと同じでしょう。
「『水泡』が認められる患畜(+と同じ牛舎)」と「ワクチンで無症状」では、前者を優先するのは間違いではない。
リンク先ですが

 しかしながら、今回のエピデミック状態となった宮崎では、この“殺処分”の前提となる埋設場所の確保が困難であり、それ以前の問題として、“殺処分”に関わる人員が絶対的に不足している為に、本来であれば直ちに行われるべき“疑似患畜”の“殺処分”が、“口蹄疫発症豚>口蹄疫発症牛>疑似患畜豚>疑似患畜牛”という優先順位となり、更に、“一般農家>県”という優先順位となることで、この“疑似患畜”と看做された“種雄牛49頭”が口蹄疫の潜伏期間(6〜10日。畜産センターの肥育牛の口蹄疫発症は15日)を過ぎても生き残り、その後の検査で“陰性”、つまり“疑似患畜とされた家畜が口蹄疫ではなかった”という想定外の状況となってしまったのだ。

27日発症の時点で、「想定外の状況」と言う前提が狂いました。
また、豚を前提にしているのでしょうが、それについても
首相来県 | 東国原英夫オフィシャルブログ「そのまんま日記」by Ameba

 49頭に関しては、今回、残念ながら前頭殺処分を余儀なくされた。これに関しても、防疫指針に則り、豚の殺処分・埋設から先に行っていた。
 因みに本日中に、この49頭は殺処分する予定である。

(誤字はコピー時のまま)
このように、指針にのっとって処理していると現場の知事が語っています。
 
「罹患した患畜+αよりワクチンが先だろうというのは違う」という私の突っ込みは何か間違っていますか?
 
ちなみに、ここ数日の日記を見ていただければ分かりますが、私は種牛は民間含めて限界まで生き残らせるべき、と言う意見です。しかし、これは罹患していないことが条件です。
罹患してしまった以上、49頭側の殺処分は止む得ない。
 
エース側は特例に特例を重ねる状態ですが、どれかが罹患しても、1頭ずつ検査を続けるべきだと思いますけどね。数が少ないから手厚く保護できるだろうと。今は確か舎を分けて、2+3状態なので、一気に全滅はないと思いたいですが。