口蹄疫:種牛問題

すでに殺処分されてしまったが、私はこの処分には納得していない。
また、コメントで反論が来ているので取り上げる。
手元に並んでる順番から、おそらくこの順番に投稿されたと思うので、その時系列順に。

2010/07/16 に対して

easy さんhttp://d.hatena.ne.jp/vid/20100716#c1279341569

経済的価値は、生かすべき理由のひとつではあっても、科学的な判断基準ではないと思うのですが。
国の主張だけ科学的ではないというのは、アンフェアでは?

まず、そもそも「殺処分」が「経済的価値を考慮した科学的判断基準」によるものです。
従って、「科学的判断基準」の上に、まず「経済的価値判断」を置くことは、論理的な間違いではありません。
事実、家畜以外の動物(象など)は殺処分対象ではありません。科学的価値判断基準を置くのであれば、家畜以外でも「偶蹄目」であれば、殺処分・ワクチン処分の対象とならなければおかしい。しかし、家畜以外ではそのような判断はなされません。
国の主張は『経済的』にも『科学的』にもおかしい。

2010/07/15 に対して

easy さんhttp://d.hatena.ne.jp/vid/20100715#c1279341039

行政側の立場に立って考えた場合。
仮に、生かすという決定をした場合、矢面に立たされるのは行政です。
その時に、あなたのおっしゃる理屈で、不平等感に憤る多数の畜産農家や国民を説得できるでしょうか。
さらに、全員を納得させられるでしょうか?
私は無理だと思います。
(あなたのような主張をされる方が、殺すべきと考える方を全員説得してくれるのなら別ですが)
ロジカルな理屈だけで、行政としての判断はできない、という現実を、ちょっと考えて欲しい。

「全員を納得させる」事が条件なら、全く同じ理由によって「殺処分を行う」事をまず納得させる必要がありますが?
なんで「殺処分」では「全員を納得させる」が不要なんですか?
この非対称を無視してる時点で、easy さんの論理は破綻しています。
 

次に、「私が全員説得する立場と権限を与えられた」なら、説得して周りますが何か。その程度の覚悟は当然持っての持論です。
残念ながら、私にはそんな権限はありません。
そして、すでに殺処分されてしまったので、この仮定はすでに無意味です。
 

次に。
ロジカルな理屈だけで行政としての判断は出来ないと言いますが、行政は『全体のためになるなら、一部の感情的判断を無視してでも行う』ものでしょう。実際に、殺処分は(感情的なものから出たかどうかは判断を保留するが)「生かせ」と言う意見を封殺している。
行政が行うべきは、大多数の幸福のために何をするべきか?でしょう。感情を優先する事ではありません。時に感情を切る判断も重要です。行政だけでなく、司法もそうですね。
今回の場合、民間種牛は「県が引き取る」と言う形で「県民の財産」とする事で生かせと言う方向を取りました。『民間の、個人の利益』を取り上げています(小さな損)。『種牛と言う経済的価値を、県民の財産と言う大多数の利益』(大きな得)。
これを真っ向から否定したのが大臣ではないですか? しかも科学的にも「血清検査」で罹患していない証明が可能なのに、それを『拒否』してまで『殺処分』を強行する形で。