ホメオパスの誤謬(量子力学編):その2
ホメオパシー論争(原子レベルvs量子レベル) | 大道かほ莉 Official Site
問題点1
ホメオパシーとは、代替医療で利用されるエネルギー療法の一つです。
同種療法と呼ばれていますが「毒をもって毒を制する」(同じもので
治療する)という考え方の民間療法で、人間の自然の治癒力を
促す方法としてヨーロッパ、アメリカ、インドなどで利用されて
きました。
問題点2
新聞や各医療機関、科学者、一般人などの間で論点となっている
ことの一つに、ホメオパシーは『効くのか?』『効かないのか?』
ということがあげられます。
この論争をみていると、無力感に苛まれるというか、おもわず
ため息が出てしまいます。
それはなぜかというと、論ずるときの視点がまったく別である
人同士が論争しているからです。
例えば、ここに青いボールがあったとします。
一人の人は黄色のメガネをかけています。もう一人の人は赤いメガネ
をかけています。
黄色メガネの人はその青いボールを見て「緑色のボール」だと主張
します。すると赤メガネの人は「なにを言ってるんだ!あれは紫色の
ボールじゃないか!」と反論します。
ホメオパシー論争を客観的に眺めていると、なんだかこれと似た様な
ことが起こっているのではないか、と思ってしまうのです。
「青いボール」「黄色い眼鏡」「赤い眼鏡」なら、二人とも『黒いボール』を見ている。
青いボールは「B」と言う光を『反射』する。
「黄色い眼鏡」は「Y」と言う光を『透過』する。ボールの反射光は「B」なのでさえぎられて、「反射光が無い」=「黒」と認識する。
「赤い眼鏡は」は「R」と言う光を『透過』する。ボールの反射光は「B」なのでさえぎられて、「反射光が無い」=「黒」と認識する。
問題点3
科学的根拠で論争している人達は『あれは効かない、根拠がない』と
主張しています。
そりゃそうです。もっともだと思います。
だって、1分子たりとも残っていない訳ですから、科学的に証明など
不可能なのです。
『科学的に証明など不可能』
これが間違い。
問題としては
『統計学的に効果が無い』
事も示されている。
この事実を何故、都合よく無視するのか?
問題点4
ただし、古典的な科学ではなく、同じ科学でも新しく人類が発見した
「量子力学」の分野では、実験室において『物質エネルギーの情報』
まで実験することが可能な時代になってきています。
そして、その量子科学の分野の研究において、この『エネルギー情報』
が生物学的に影響を与える、ということが発見されています。
量子力学について「全く理解していない」事がここから分かる。
量子力学の範囲で扱っている「モノ」或いは「コト」に『情報』を「閉じ込める」ことなど『不可能』。なぜなら『不可能である』事が「量子力学」で示されているから。
ここが古典力学と違うところ。無制限に情報を確定させることが出来ないが故に、量子力学は受け入れられるのに時間がかかった。
問題点5
量子力学は、原子より小さい単位の「状態」を科学的に観察する
学問です。原子より大きい世界では「物質」と「状態」をはっきりと
区別できます。
しかし、原子より小さい世界では、そんな区分ができません。
電子は「物質」ではなくて「状態」だからです。
粒子性(物質の性質)と波動性(状態の性質)を併せ持つ、
このような特殊な存在は、 普通の物質と区別するため「量子」(quantum)
と呼ばれています。その「量子」を研究するのが「量子力学」です。
(電子は「量子」の代表格)
詳しくはこちらで→(30分でわかる量子力学サイト)
ダウト。
例えば、量子力学の特殊性を端的に示す実験として「二重スリット実験」があるが、この現象はフラーレン分子(複数個の炭素で出来ている分子)などでも再現可能。
『量子力学』は「原子より大きい世界」と「原子より小さい世界」を分ける論理体系ではない。