思想・良心の自由は金科玉条ではない

二回も名指しで噛み付いてきてるし、どちらも的外れ。
?Bじゃ足りないので、?Dで書くか。

はてなブックマーク - 橋下知事「国歌不起立者を公表」 維新を主導、公務員問う導火線に - MSN産経ニュース

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「職務怠慢は宗教理由からだ!」がどれだけ現れるかな。「職業選択の自由」の上でその職場を自身で選んだはずなのに、職務怠慢を許せというのは、普通感覚として認められないよなぁ//↑礼節の態度を示す職務だね。

b:id:logic_master
vid 君が代歌うのが職務?バカじゃねーの?

現時点で星が付いてる b:id:Sinraptor 氏と b:id:blackdragon 氏にもTB送っておく。

http://www.asahi.com/national/update/0519/OSK201105190030.html

(略)府教委はこれまで、教員の不起立が目立つ府立高校の校長を面談などを通じて指導。校長は指導に従わない教員に対し、文書で職務命令を出してきた。

『職務命令』で出されてますね。『職務』ですね。

はてなブックマーク - 君が代を歌うときに起立しなかった先生は、実名も公表するよ ☆(ゝω・)vキャピ 大阪

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公務員の選択は強制ではなく職業選択の自由の結果。儀礼の礼節の一つの国家斉唱を上から「職務として行え」といわれて「思想信条の自由だから出来ない」と言うのは職務怠慢でしかない。最初から別の職業を選べ。

b:id:logic_master
vid ↓そんなばかなw 思想信条の理由を認めないようなブラック企業が法的に許されるというのかw 気味みたいな阿呆がいるから日本経済は沈没し続けるのだよwwww

思想・良心の自由は金科玉条の「行動しない権利」を担保する物ではない。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%80%9D%E6%83%B3%E3%83%BB%E8%89%AF%E5%BF%83%E3%81%AE%E8%87%AA%E7%94%B1

意義として、国民がいかなる思想・信条を持とうとも、それが内心のものにとどまる限りは処罰などを受けない。いかなる身分、国籍であっても、公務員、裁判官であっても、あるいは罪を犯したものであっても内心の自由は人類普遍の権利として保護される。 逆に、江戸時代の踏絵のような、思想調査を行うことは許されない。

『内心にとどまる限りは処罰などを受けない』のであって、『行動が処罰を受けない』権利を示すものではない。

 

また、私は何度も書いているように『教師として生徒の模範として「儀礼の場の礼節と言う態度を示す行為」』が『業務』と示しており、『君が代斉唱はその儀礼・礼節の一つ』でしかない。
「教師は、礼節の態度をその身で見せよ」と言うだけの話であり、「『歌う』と言う行動を礼節の一つとして、業務とする」だけの意味でしかない。

 

思想・良心の自由を認めないというのは、

『歌に心がこもっていない! やり直し!』

と言う態度を示すものであって、これが「思想・良心の自由の侵害だ」。

あくまでも問題なのは「礼節を示し、模範となるべき教師が、儀礼の場に適切な行動を取らない」事であって、「歌う行為」に「意味・価値を込める」事ではない。

歌うだけでは何も棄損されない。

歌うことに「心をこめろと『強制される』事」が、『個人の思想・良心の自由の侵害』であり、同棄損であり、これは絶対に認められない。

そして今回の話は、こういう「心を込める」問題ではない。

 

音程を取って歌うことの価値なんざどーでもいいのよ。それが「心が篭ったことだ」と言うなら、音痴は全員心が篭ってないことになる。
がなりたてれば心がこもるわけでもない。大声コンテストじゃないんだから。
目が物を言う? エスパーかよ。

 

儀礼の場の礼節と言うのは『(時に文化的な根幹が違う)他者とのコミュニケーションの場で取るべき態度』として問題になる。
式典と言う儀礼の場での礼節の態度として、「ふさわしくない行動」であると「その文化圏が」考える以上、それは「ふさわしくない行動」だ。

 

ブラック企業? 「そういう文化圏である」事は最初から分かりきったことだ。
そこで「礼節を示す側の職につく」と言うのは「職業選択の自由」だ。
自由の行使には、常に選択の責任が付きまとう。『職務として』与えられた行動である以上、それは『職務』であり、また「歌うという行動」は法的になんら問題は無い。
嫌ならば「その職業を選択しない自由」があるし、「その職業を止める自由」もある。『職業選択の自由』もなんら侵害されていない。

 

ついでに言えば、「こういう条令を作る」と言う話であって、論拠レスな罰則を与えたという話でも無い。
条令と言う論拠なく行政罰を与えたのであれば、それは国権(地方行政も国権の分権の行使)の行使者としてあるまじき行為だ。法的根拠が無いからと「要請」と言う形で出した「命令」とかな。
しかし、何度でも言うが「こういう条令を作る」と言う話である以上、立法論として対立する上位法があるわけでもなし、「教師が儀礼の場で国家斉唱を行う」『以外』の「公務員の職務」も対象だし、「職務を行わない人間には罰則を」と言う極めて当たり前の、何の問題行為でも無い。

 

問題でないものを問題でないとしているだけだが、この言論にどういう『問題』があるのか?

logic master と名乗るのであれば、正しく「論理」で持って返答をいただきたい。