光より早いニュートリノ

この話が出て、タイムマシンが!と言うのがかなり出てるのが、正直「馬鹿か」と言いたい。
フィクションの世界ならともかく、現実には因果律をひっくり返すことは出来ない。

ニュートリノが出たなら、必ずニュートリノが発生する原因が「すでに」おきている。それは「未来」にあるのではなく、必ず「過去」にある。

この時に注意すべきは、「観測者」と「原因」はそれぞれ独自の座標系を持っていることだ。

今回の実験結果が正しいと仮定する。
このとき、遠隔地の事象について、「光速」より時間的に「早く」物事を知ることは出来るようになる『かも』しれない。しかし、それだけでしかない。

一番分かりやすい事例。

100m走。ゴール地点でスタート員がピストルを鳴らす。
「煙が出た」後に「音が聞こえた」。

この「煙」がニュートリノで、「音」が光なのが今回の実験結果が正しい場合に起きてること。今まで私たちは「音」が最高速度だと思っていたけど、それよりも速い「光」と言うのがあった、それだけの話にしかならない。

結局それはタイムマシンではない。物事を少し早くだけ知ることが出来るだけであって、因果律を狂わせるものではない。

相対性理論も別に覆るとは思わないけどね。修正は必要になったとしても。

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